二度目の入院
この頃にはもう、教えてもらわなくても病気のサイクルを理解していました。5〜6月頃発症、夏に悪化、冬が来ると治っていきます。
このときの雇用条件は契約社員。契約は半年間でした。たった半年。たとえ延長してもらえなくても、満了まで働いていたい。
そう思って続けていましたが、これ以上何でもない顔をして勤めている事が出来なくなりました。
ある日、夜中に気を失うほどの激痛に見舞われ、夜間診察を受けた翌日。担当医から「そこまで痛んでたら、何も出来ないでしょう」と言われました。
確かにそのとおりです。
1997年9月、契約を一ヵ月半程残して、会社に願い出て二度目の入院をしました。
もう処方されていた痛み止めは、ほとんど効かなくなっていました。
入院したからといって、薬が効くようになるはずもなく、意識を失いかけながら痛みに耐えても、治まる様子は全くありませんでした。
注射という手段もありますが、習慣性があるのでよくないと言われました。(薬の名前は聞きませんでした)
人間の体は、痛みを感じると、その周辺の血管が収縮するそうです。身を守る手段のひとつなのでしょうが、血液が流れないから起こる病気です。
それでは治らないので、担当医が麻酔科と相談した結果、硬膜外麻酔という手段を取りました。
脊椎に麻酔薬を流し、神経の伝達をブロックする方法です。リウマチなど、痛みの強い病気に対してよく行われる手段だそうです。
泣いてぐしゃぐしゃになってる私は、半ば引きずるように処置室に連れて行かれ、脊椎に針を入れられました。その痛みは、足の痛みを一瞬だけ忘れたほどです。
その後、患部の痛みは嘘のように引いていきました。
背中の針は刺したまま、チューブが繋がっています。一日中薬を流す方法もありますが、私の場合は定期的に薬を入れる処置でした。
足に負担をかけないよう、移動は車椅子です。
明らかに、年々悪くなっている、と実感していました。
この頃、外用薬にも問題が起きていました。
外用薬(軟膏)は、同じ物を長時間使いつづけると、かぶれやすくなります。かぶれると、違う薬に変更。そんな事を繰り返してるうちに、
使える薬がなくなってしまったのです。
効果の期待できる薬はことごとくダメ。パッチテストを繰り返し、やっと使える薬が見つかりました。消毒薬にも過剰反応してしまうので、
生理食塩水で患部を洗浄します。
今回は一ヵ月半程の入院でした。
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